オッサンの落書き

東北の日本海側在住アラフィフのオッサンです。不定期でほぼ自分メモ的に書きなぐる落書きブログです。

来てよかった

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ライブ初日、隣の公園でメイトのお仲間と落ち合い、お面で遊んだり記念写真を撮ったりとわちゃわちゃして楽しんだ後、入場列に並びました。

番号は絶望的な3200番台。

ベビTEEと厚手の脂肪を身にまとってますが寒い。

ただひたすら寒い。

体力に自信がないオッサンには立ちっぱもかなり堪えます。

周りのメイトと同じようにスマホをのぞき込み、呼ばれるのを今か今かと待ちます。

1時間くらい並んだでしょうか。

遠くの方でかすかに3000番台を呼ぶ声が聞こえた気がします。

でもまだ列は微動だにしません。

空耳でしょうか。

幻覚でしょうか。

かじかんだ手で持っていたスマホには「寝ちゃダメ、ゼッタイ」の励ましのメッセージ。

開演20分前やっと1時間超の立ちっぱから解放され列が動きます。

そして入場。

巨大なキツネが目に飛び込んできます。

その瞬間、巨大なキツネめがけてオッサン走りました。

最後方ブロックNの通路側柵を掴みます。

同じく柵を掴んだゆいちゃん生誕地からやってきた武道館新規の川崎のオッサンと巨大なキツネを肴にひとしきり会話を弾ませます。

自分の背中に居た同じく武道館新規のベッキー似の沖縄メギツネも加わり、太いチェーンや黒いシート被せて隠されてる階段を見つけてはしゃいでいるうちに客電が落ちました。

真っ暗になった瞬間、150もないベッキー似の沖縄メギツネがオッサンの背中見ながらじゃかわいそうだろうとグイと手を引っ張り自分の前の柵を掴ませます。

何度も感謝してくる沖縄メギツネと川崎のオッサンに挟まれ密着した状態でライブスタートです。

圧巻です。

目の前の巨大キツネが大活躍するとは思いましたが、作りモノとは判っていますが、なんなんでしょうSU-METAL。

その立ち振る舞いからは演技してる感が欠片も見えません。

「一生懸命やってるから応援しなきゃ」という感じでもありません。

もちろん照れみたいなものも一切見えません。

まさに威風堂々。

大がかり過ぎる舞台セット、大仰な設定。

それを完全に自分のものにし、完全になり切っています。

こんなの一歩間違えば失笑です。

こんなのSU-METAL以外できません。

あのソニスフィアでビビることなく、かといって力むわけでは無く、初見のタトゥまみれガチムチ外人の大観衆を前に自然体で堂々と楽しむ姿が脳裏をよぎりました。

SU-METALって理解不能です。

どんな思考回路をしてるんでしょうか。

周りの笑顔の源役を喜びにしてるもあは理解できます。

完璧じゃないことが許せず努力を重ねるゆいちゃんも理解できます。

でもSU-METALはちょっと違う。

そんなんじゃない。

なんなんでしょう。

そんなことを一瞬考えてたら爆音が鳴り響き、IDZが始まりました。

分かってはいたことですがゆいちゃんがいません。

ついつい視線はもあを追い、切ない気分になります。

ベッキー似の沖縄メギツネと親指をくっつけあい切ない気分を振り払いますが、視線を舞台に戻すともあに釘付けです。

いつものもあは客に喜びを与え、共演者にはリラックスを与え、時には臨機応変に舞台上のほころびを素早く修復する役目を笑顔で行っています。

でも今日のもあには強さや覚悟が感じられました。

切ない気持ちと同情から集まる声援を倍返しにするような鬼気迫る強さがそこにはありました。

カッコよかった。

GJ、4で、この出来損ないのオッサンはSU-METALが登場して穴埋めするんだろうと予想してました。

まあ体裁を整えるってやつです。

そんな知らず知らずのうちに身に着けてしまったオッサンの凝り固まった固定概念をチームベビーメタルはぶち壊してくれました。

これには頭が固くなった自分を嘆きたくなりました。

SU-METALはメタ太郎でゆいちゃんパートを俺たちに歌えとマイクを差し出したのです。

ゆいちゃんの穴は埋めない。

ゆいちゃんの代わりはゆいちゃんしかいない。

そう宣言したのです。

おまえら含めてTHEONEだからおまえら歌え。

そんな風に感じました。

ベビメタ見て泣いたことなんかなかった自分ですがこれはやばかった。

ライブ前日には大和ミュージアムと潜水艦。

ライブ当日午前中には原爆ドーム平和記念公園に立ち寄りました。

出発数日前には10年ぶりくらいでアニメを見ました。

この世界の片隅に」です。

これでもかこれでもかと続く映像や写真は心に刺さりました。

陳腐な表現ですが、平和の大切さを実感し、平和な時代に生まれたことに感謝しました。

その記憶が鮮明な状態で聴くNRNRは「SU-METALは広島に生まれるべくして生まれてきたんだな」と思わずにはいられませんでした。

視覚的にも思考的にも次から次へと連なる展開でパニック状態です。

THEONEのSU-METALともあは本当に光り輝いていて設定とかそんなの関係なく本物に見えました。

ベビメタは時折カルトに例えられますが、ベビメタが宗教なら喜んで入信です。

楽しいという言葉では片づけられないとんでもない体験をした気がしました。

わざわざ山形から来てよかった。

そんな話をライブ後の興奮の中、川崎のオッサン、ベッキー似の沖縄メギツネとしばらくしてました。

3人密着状態で痴漢疑惑回避のためベッキー似の沖縄メギツネの間に隙間を開けようとしたこと、隙間を開けると今度は川崎のオッサンのが当たって苦い気分になったことは内緒のままですが。